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コラム

耳とイヤホンのお話 NEW


~耳とイヤホンのお話~

イヤホンをお使いの方、たくさんいらっしゃると思います。モバイル端末の普及や、リモートワークなどの定着によって、イヤホンを使うシーンはもはや日常となりました。

中でもよく見かけるのは、カナル型やインナーイヤー型と呼ばれるものです。カナル型は、イヤホンを耳栓のように耳の穴に入れ込んで装着するタイプで、フィット感や遮音性が高いのが特徴です。インナーイヤー型は、耳の入り口にひっかけて装着するタイプで、圧迫感がなく周囲の音も聞き取りやすいというのが特徴です。これらのイヤホンは種類も豊富で、音質や装着感など、自分に合ったものを選んで快適に使用していらっしゃると思います。

イヤホンは、持ち運びもしやすく、場所や時間も選ばずに使用できるため、ついついボリュームを大きくしてしまったり、長時間聞きっぱなしになってしまったりしがちです。

長時間テレビや本を見たり、ゲームをしたりすると、目が疲れたと感じることがあります。目はレンズの働きをする水晶体を毛様体筋という筋肉で引っ張ったり緩めたりして調整しながら、ピントを合わせてモノを見ています。この筋肉が疲労することで、目が疲れたと感じます。これが疲れ目です。

しかしながら、耳の場合、「疲れ耳」というのはあまり聞いたことがありません。音は空気の振動として、耳の奥へと伝わっていきます。耳の奥には振動を感じる細胞がたくさんあり、振動を電気信号に変え、脳や神経に伝えます。こうして音を聞いているのです。耳は非常にしなやかな器官であるため、振動を受け続けてもそれに対応しています。しかし、これら耳の細胞は、空気の振動を受け続けることによって、摩耗し、数が減ってきてしまいます。細胞が減った分、音の情報が失われるので、「疲れ耳」ではなく、聞こえにくくなるという難聴の症状として現れてきます。

外からの音の影響で引き起こされる聴力障害に音響外傷があります。クラブやコンサートの大音量により難聴の症状が出るのが急性音響外傷です。そして、いま急激に増えているのが、イヤホンヘッドホンの長時間使用などによる慢性音響外傷の「ヘッドホン(イヤホン)難聴」です。

この「ヘッドホン難聴」の特徴は、本人が自覚しないうちに症状が進んでしまう可能性があるにもかかわらず、早期に治療しないと回復しにくいことです。聴覚細胞は酷使すると消耗されてしまいます。一旦なくなってしまった細胞を再生することは難しいため、じわじわと進行する「ヘッドホン難聴」は、聴力が十分に改善しないこともあります。早期の治療、そして何より予防が大切になってきます。

イヤホンやヘッドホンで音楽などを聞くときは、耳の健康を守るために、「ヘッドホン難聴」の予防を心掛けましょう。

難しく考えずに、「耳を休ませてあげる」という意識でいいと思います。

1:ボリュームを上げ過ぎない
2:長時間連続で使用しない

注意していただきたいのは、この2つです。耳はずっと様々な音にさらされています。意識的に静かな時間をつくることが必要です。

また、イヤホンを清潔に保つことも心掛けて下さい。

聞こえにくくなった気がするときや耳に違和感を感じたときは、医師へ相談することをおすすめいたします。

耳に何かしらの症状があるときは、栗東なす耳鼻咽喉科にお越しください。当院では、お子様はもちろん大人の耳掃除だけでも受け付けております。お気軽にご相談下さい。

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